ネットバンクの預金を奪われないための対策

ネットバンクは便利です。
口座残高も確認できますし、送金も自宅にいながら簡単に行えます。

逆に、ネットバンクを悪用されて、不正に預金を奪われる事件も多発しています。
ここでは、ネットバンクの預金を不正送金されないために対策を記しておきます。

まず、ネットバンク不正送金の仕組みを簡単に説明しておきましょう。

不正送金の仕組み

不正送金の手口は数多くあるものの、ネットバンクユーザーが不正サイトに気づかずネットバンクのパスワードや乱数表を入力してしまう点にあります。
それにより、犯罪者にネットバンクにアクセスされてしまい気づかないうちに不正アクセスされ、勝手に送金されてしまいます。
これが、ネットバンクの不正送金の簡単な仕組みです。

さて、仕組みが分かったところで、対策を講じておきましょう。

手口1
フィッシングサイトに誘導し、偽のWEBサイトを表示し、IDやパスワードを奪取する。

数は一番多い手口ですが、ウイルス対策ソフトにより被害の数は減ってきています。

三菱東京UFJ銀行フィッシングメール

このようなメールが届いたら、要注意です。
一見すると、三菱東京UFJからのメールみたく見えますが、よく読むと貴様って書いてあり、また送られてくるメールアドレスがYahoo!のメールアドレスだったり、見たことがないアドレスから送られてきたりしています。
このようなメールは大量に送っているので、メーラーが迷惑メールに振り分けたり、ウイルス対策ソフトがフィッシングメールと判断してくれることが多いです。

銀行からパスワードの要求することはありません。

もし、このようなメールがきたら、URLには絶対にアクセスしてはいけません。

 

手口2 MITB(マン・イン・ザ・ブラウザ)攻撃
マルウェアを使ってウイルス感染。正規のサイトの一部を改竄しID,パスワードを奪取する。

手口は1より悪質で複雑な攻撃です。ウイルス付きのメールやウイルスに感染したサイトを表示させ、PCにウイルスをダウンロードさせます。
ウイルスが正規のサイトにアクセスしても、ウイルスが正規の表示を改竄するため、ユーザーが気付きにくいのが特徴です。
三菱東京UFJ 不正サイト

正規のサイトにアクセスしているので、不正なホップアップやログイン画面に気づく必要があります。
しかし、犯罪者も、それらしい文章や画面でユーザーから情報を引き出そうとしています。

第一の対策として、ウイルスに感染させないようにするべきです。
そのためには

ポイント

・Windowsアップデート、Adobe FlashPlayer、Officeなどのソフトを最新にしましょう。
・ウイルス対策ソフトは必ずインストールし、常に最新の定義ファイルにしておきましょう。
・あやしいメール、サイト、にはアクセスしないようにしましょう。
・信頼のおけるソフトウェア以外はインストールしないようにしましょう。

まずは上記4つを守っていれば、かなりの確率でウイルスからの被害を防げます。
ウイルス感染は基本さえ守っていれば比較的簡単に予防できるのです。

更に、三菱東京UFJ銀行はインターネットバンキング専用の無料ウィルス対策ソフト「Rapport(ラポート)」を配布しています。
http://direct.bk.mufg.jp/secure/rapport.html?link_id=p_top_juyo_rapport

三菱東京UFJ銀行のネットバンクユーザーならダウンロードできるので、インストールしておきましょう。

インターネットバンキングを狙ったウィルスを検知し、駆除します。
Point2インターネットバンキングで使用する通信情報の改ざんを防ぎます。
Point3インストールするだけで自動的に機能します。
また、市販のウィルス対策ソフトと一緒に利用できます。
(ただし、一部の市販のウィルス対策ソフトとは併用できない場合があります。)
Point4利用料金はかかりません。無料でお使いいただけます。
「Rapport(ラポート)」は、インターネットバンキングに特化したウィルス対策ソフトです。
ウィルス検知・駆除における機能が市販のウィルス対策ソフトと異なります。
そのため、市販のウィルス対策ソフトとの併用をおすすめします。

このソフトはインターネットバンキング専用とのことなので、もちろんこのソフトだけではなく、普段のウイルス対策ソフトも常駐させておきましょう。

おかしいな?とおもったら、ログインせずに、ウイルスチェックをしたり、銀行に直接聞いてみましょう。

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