翼を授ける

雨の日も、ゴールデンウィークでもお疲れ様です。YourMedia代表の高辻です。

皆様がゴールデンウィークに入った瞬間、ネット界隈ではあるニュースが走りました。

それは、与沢翼氏が代表取締役を務める株式会社 フリーエージェントスタイルが事実上の破産宣告を出したことです。

彼を知らない人のために、簡単に説明しておきましょう。

与沢翼氏は、一度事業に失敗し、再度事業を立て直そうと、次の商売を情報商材を売ることにしました。
情報商材とは、『私はこんな方法で儲けました。これを読めば皆も儲かる(かもしれません)よ』という情報を高額で販売して利益を出す商売です。
元手がかからない上に、コピーが可能で何度でも売れる、しかも、売った実績で次の商材も売れるという実に美味しい商売なわけです。

少し考えれば、人に儲ける方法を教えてしまったら自分が儲けられなくなるので、そんな美味い話を売るわけではなく、至極当たり前のことを尤もらしく書いてあるだけであって、情報商材を読んだくらいで利益を出すことできる人は極わずかです。
それでも、あの儲けている人が書いているのだから、何か秘密があるに違いないと、高額な情報をみんな買っていくわけです。

与沢翼氏がこの商売の仕組みを組織化し、更なる利益を追求しました。
それには、与沢翼氏がお金持ちを演出しなければならず、多額のお金をセルフブランディングと称して使ってきたわけです。(フェラーリなどの高級車や六本木ヒルズの住まい等)
そうでもしないとお金で集まった皆が、「こいつお金ないぞ」と分かったときに一気にいなくなってしまうからです。
周りからお金が入ってこなくなれば、彼のお金持ちの演出はできなくなります。

お金を集めるためにお金を使うのはいいのですが、あまりにも肥大化したセルフブランディングと場当たり的な税金の管理をしていたために、砂上の楼閣はあっという間に崩れ去ってしまったのです。

こうなることは、彼を信望する人以外からは明らかでした。何しろ、他人から巻き上げたお金から成り立っていたので、自分の財産など殆どなかったのです。(隠し財産がないとは否定できませんが)
さて、ここまで読んで、与沢翼氏のブログを読むと、印象が違うなと思われます。
確かに、与沢翼氏は実際、行動力と頭のキレは抜群にいいと思います。
情報商材でここまでみんなに夢を与えた人もなかなかいないでしょう。
そいう意味では、人に夢を与える天才だったのかもしれません。

与沢翼氏の翼は今は折れてしまっていますが、レッドブルでも飲んで新たに翼を授かってくださいな。

そのときは、商売の基本。『誠実であれ』を是非とも実践して、立派な経営者になって欲しいものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加