映像制作会社 Your Mediaがお送りする映像講座のビデオ撮影入門シリーズ 第三回です。
第三回は、カメラで撮る画角と画面サイズを勉強していきましょう。
本日のポイント
▶画角とは
▶画面のサイズ
画角とは
少し難しい単語ですよね。
画角というと理解しにくいですが、言わば視野角です。
人間の視野角は約120度です。
ではカメラはどうなのでしょうか?
カメラは画角を変えられるカメラと変えられないカメラがあります。
変えられない代表がiPhoneなどのスマホカメラです。
逆に変えることが出来るのが、コンデジや一眼レフになります。
一眼レフは、さらにレンズを付け替えることで様々な画角を撮ることができます。
画角と似た概念に焦点距離といのがあります。
レンズの焦点距離とは、ピントを合わせたときの、レンズから撮像素子までの距離です。
上の画像ですと、右が18mm-55mm、左が55mm-250mmになります。
焦点距離が変わると撮影画角が変わります。数字が小さければ小さいほど画角が広く、数字が大きければ画角が狭くなります。
画角と焦点距離の関係
レンズ | 画角 | 焦点距離 | 写る範囲 | 被写体の大きさ |
広角 | 広い | 短い | 広い | 小さい |
望遠 | 狭い | 長い | 狭い | 大きい |
あまり難しく考えることなく、焦点距離の数字が大きければ、ズームで画角が狭くなんだなと覚えておけばいいのです。
画面のサイズ
画面のサイズとは、メインの被写体が、画面のうちのどれくらいの大きさになっているかと言うことです。
ここでは一旦画角は忘れましょう。
画角と画面サイズはとても関係があるのですが、画角は技術的な意味合いがあるのに対し、画面サイズは感情的な意味合いがあります。
ですので、画角と画面サイズは同じものではないので注意してくださいね。
本当は自分の写真でやるべきなんですが、撮ってあと編集してたら気持ち悪くなったので、ぱくたそ様から、写真をお借りして説明します。
ピンクの一番外側が、被写体の全てがフレームに収まっています。これをFull Figure フルフィギュアといいます。
全身だけでなく、背景も多く入るので情報量が豊富です。
このサイズなら、河川敷らしき所にいると分かりますね。
黄色の膝から上から写っているのがKnee Shot ニーショットです。Kneeは膝の意味です。
緑はウェストショットです。
ここまで被写体が大きくなると、背景からどこにいるのかは分からなくなります。
逆に被写体が目立つので、被写体の意味が増すことになります。
青はバストショットです。
証明写真などにも使われる画面サイズで、被写体以外の情報が要らない場合に使います。
撮影では、被写体の大きさをバランスよく撮影することが脱初心者の一歩になります。
全体ばっかり写していては、何が伝えたいのか分かりませんし、被写体を大きく写してばかりですと、状況が伝わりません。
何を伝えたいのか?を考えながら撮影すると普段とは違った映像が撮れるでしょう。
【映像講座】ビデオ撮影入門 第一回 機材を揃えよう
【映像講座】ビデオ撮影入門 第二回 撮影しよう
【映像講座】ビデオ撮影入門 第三回 画角と画面サイズを決めよう
【映像講座】ビデオ撮影入門 第四回 ポジションとアングル 知識編
【映像講座】ビデオ撮影入門 第五回 ポジションとアングル 実践編