映像制作会社 Your Mediaがお送りする映像講座のビデオ撮影入門シリーズ 第四回です。
第四回は、カメラのポジションとアングルを勉強していきましょう。
本日のポイント
▶ポジションとアングルの違い
▶ポジション
▶アングル
ポジションとアングルの違い
何気なしに動画を撮ってしまうと、普通の映像になってしまいますが、それには理由があります。
ポジションとアングルが変わらないからです。
そもそも、ポジションとアングルって何?って思う方もいるでしょう。
一言で言えば、ポジションはカメラの高さ、アングルはカメラの上下角度です。
それでは、ポジションから見て行きましょう。
ポジション
ポジションとはカメラの高さですが、被写体から見た相対的な高さになります。
人間の目を基準に、目と水平ならば目高(めだか)やアイレベルと呼ばれます。
目が基準ですので、座っていれば当然高さが変わります。
目より上から撮影することをハイポジション、通称ハイポジと言います。
見物人が多い時にカメラを頭の上にあげて撮影するあれですね。
人の目より低い位置で撮影するのを逆にローポジション、ローポジといいます。
子供の目線や犬から見た風景などローポジにあたります。
一寸法師や進撃の巨人の人間は常にローポジなわけですね(笑)
このようにカメラと人の位置関係でポジションが決まってきます。
アングル
アングルとは、カメラの上下角度です。
被写体に対し水平に撮れば水平アングルで、被写体を見下ろすように撮ればハイアングル、見上げるように撮ればローアングルです。
ポジションにより映像の意味合いが演出されるため、知らないで使うと逆効果になったりします。
それぞれの撮影や効果について説明します。
水平アングル撮影
水平アングルは、構図の基本です。
アイレベルでの水平アングル撮影はもっとも自然な表現です。
ただし、意識をしないで撮影した場合、全て水平アングルやアイレベルになりがちで面白みのない映像になってしまいます。
ハイアングル 俯瞰(ふかん)撮影
被写体を高い位置から見下ろすように撮影するのが俯瞰撮影と言います。
子供の写真を親の目線から撮るのも俯瞰撮影です。
謙虚なイメージや弱々しいイメージを印象付けやすいと言われています。
このカメラワークを知らなくとも、女性は積極的にこの方法で撮影していたりします。
自分撮りやセルフィーなどでカメラを上にして上目遣いで撮ったり、プリクラで少ししゃがむのも、実は俯瞰撮影なのです。
顔を近づけて撮影すると小顔に写るため、女性を撮影するときにオススメなカメラワークです。
ローアングル あおり撮影
ハイアングルとは逆に、下から被写体を見上げるように撮影するのがあおり撮影です。
対談やインタビューで聞き手を撮影するときに目高と混ぜてあおり撮影することがあります。
あおり撮影は、被写体を大きく見せ、権力や威厳あるイメージを印象付けることができます。
他にはスポーツの選手入場、表彰式などに使われています。
まとめ
カメラのポジションとアングルを覚えれば、ビデオ初心者から初級に昇進です。
次は実際に実践して行きましょう。
【映像講座】ビデオ撮影入門 第一回 機材を揃えよう
【映像講座】ビデオ撮影入門 第二回 撮影しよう
【映像講座】ビデオ撮影入門 第三回 画角と画面サイズを決めよう
【映像講座】ビデオ撮影入門 第四回 ポジションとアングル 知識編
【映像講座】ビデオ撮影入門 第五回 ポジションとアングル 実践編